金封(祝儀袋・不祝儀袋)や年賀状などの表書きに、皆さんはどんなペンを使っていますか。
私は約2年前から、筆ペンと筆文字サインペンを揃えて、使い始めるようになりました。
冠婚葬祭など急な対応が必要になるときは、とても重宝しています。
筆ペンと筆文字サインペンは全部で7本あります。保管はどうしようかと悩みましたが、HINEMOのスタンドペンポーチがぴったりなので、ほかのペンと一緒に収納しています。
書道の先生との出会いがきっかけ
もともと私は、ペンに対してのこだわりは持っておらず
「書ければ何でもいい」と思っていました。
筆ペンとなると、はるか遠い未知なる世界・・・。
使おうという概念が全くありませんでした。
ところが、友人から誘われたペン字のお稽古体験会に参加し、習字指導されている橋本先生との出会いがきっかけで、私の考えは変わりました。
先生からの第一声は「手帳を書くときのボールペンはコレ、ペン字の課題を書くときの万年筆はコレ、筆ペンは表書き以外にもいろいろと使えるからこの4本を持っていたら、どんな状況にも対応できる・・・」という文房具愛にあふれたトークからスタート。
ペンにはそれぞれ魅力があり、ときには自分のモチベーションをあげてくれるアイテムにもなるということを私に伝えてくれました。
その時、「書くことってなんだか楽しそう」という気持ちが芽生え、
筆ペンは苦手というイメージや思い込みを捨てて、まずは試してみようと、先生から教わることを決めました。
ペン字を習うにあたって、先生からおすすめされた筆ペンとサインペンはこちらです。
ぺんてる筆ペン
中 字(染料)
筆ペンのスタンダードといえばコレ。穂先が長く、コシが弱いため本格的な筆文字を書くためのペン。表書き、年賀状や封筒の宛名書き、お絵描きなど幅広く対応できる。
つみ穂(染料)
穂先のコシがやや強いので、筆の小回りが利き、トメ、ハネ、ハライなどコントロールしやすいのが特徴。筆が苦手な人や初めての筆ペンにチャレンジする人向き。
うす墨(染料)
不祝儀袋の表書きだけでなく、絵をかくのもおすすめ。人物や風景の陰影につかってもgood。
中 字(顔料)
ほどよく耐水性があり、ほどよく紙になじみやすいインクのため、和紙からコピー用紙まで濃く、くっきりと書ける。
染料と顔料のインクの違い ※ぺんてるのHPより引用
染料 | インクの色は鮮やかに発色する反面文字の色が退色しやすく、筆跡を保存する場合は、日光をさけるなど配慮が必要 |
顔料 | インクの色が退色しにくく、水に強いのが特徴。長期保存が必要な書類などに適している |
筆使いになかなか慣れていませんが、さきほどの4本の中では、顔料インクの中字が一番書きやすいと私は思っています。
極端な話、これ1本あれば十分かもとさえ思うぐらい。書いた後の文字に手が触れてもインクがつきにくいのも魅力。
筆ペン で文字を書くときは、穂先を右斜め45度に倒さないとキレイに書けないですよね。
45度に倒す練習にはオキナプロジェクトペーパーがgood✨
直角のマス目利用して、中心に穂先を置けば自然と45度に倒せます。
これも先生に教えてもらい、意外な使い方に目からウロコでした。
ぺんてる筆文字サインペン
中 字(顔料)
細 字(顔料)
極 細(顔料)
筆ペンのようなしなりは多少あるが、穂先が短いため、トメ、ハライなど筆のコントロールがしやすく、初めて筆ペンに挑戦する人でも書きやすい。
顔料インキのため、耐水性があり線がにじみにくい。
太さは極細・細字・中字の3種類から選べる。太いサイズになるほど穂先がしなって、筆ペンに近い感じになる。
用途によって書き分けてもいいですが、まずは中字からスタートして、徐々にほかの太さを使ってみるというのもあり。
ところで、筆ペンはインクがなくなっても、カートリッジを購入すれば、同じ筆ペンを使いつづけることができます。
交換は簡単にできますので、ご紹介します。
- 透明軸をひねり、黒軸についている赤いリングを外す
- 透明軸を再度セットして、黒軸の真ん中あたりを押して、インクを出す
- 透明軸にインクがたまり、穂先も墨がいきわたったら、試筆して穂先とインクをなじませる
店頭には、今回紹介した以外のメーカーの筆ペンも試筆できるコーナーがございます。書き心地を比べてみて、お気に入りのペンを探してみてくださいね。(スタッフS)
スタッフS 入社3年目だが見た目はベテラン風。 トラベラーズノートとの出合いで手書きの楽しさに目覚める。 デスク回りがちらからないよう、 ノートやファイルの使い分けを実践中。 |